父(Facebookと同じもの)
亡くなる3年前まで大好きな仕事をしていた父。職人気質
亡くなる3年前まで大好きな仕事をしていた父。職人気質
昔、ある新製品プロジェクトを、一生懸命に支援して推進してくれた人がいた。
過去の事例から売れない根拠を列挙する人たちと、そこに新しい尺度を創るんだと意気込む人たち。
ここまでは別段珍しいことではなく、ごく普通の構図。
そして、なんとか新製品を市場に投入したが、なかなかうまく立ち上がらない。
ほらみろ、という冷ややかな声の中で、生みの苦しみだ、ここを乗り切ろう!とあきらめないメンバー。
でも、素晴らしいのは、そういうネガティブな評価をしていた人たちも、
このままじゃまずい!なんとかしよう、とあれこれ知恵を出し始める。
だから言ったろう、オレ知らね、と逃げるのではなく(中にはそういう人もいるが)、
始めたからにはなんとかしようぜ、と協力する結構いい組織。
そんなまっ最中に、冒頭の推進していた人があちこちで口にした言葉。
「あれは、途中からオレが考えてたものと違っちゃったんだよねぇ」
それを聞いた人たちは、内心「ええっ?」と顔を見合わせる。
そういう話はすぐに広まるし、僕も直にその言葉を聞いた。
その人がどんな気持ちで言ったのかはわからないし、決して逃げたくて言ったのではないと思う。
きっと、ほんとに自分のイメージしていたものと差があったのだろう。
でも、そんな軽い感想が、皆を一気にしらけさせたことは事実だった。
今、そのときに口にしていい言葉ではなかった。
と書いていて、
そういえば自分も昔、人が企画した商品を横目で見て、
「オレならあーはしない」と言ったことを思い出した。
何だ、自分も同じじゃん、と気づいた。
そのときは逃げたつもりはなかったが、
あとでそんなこと言うくらいなら、真剣に勝負するつもりなら、
他人のテーマにも真正面から切り込むべきだった。否定するなら否定すればよかった。
それを後戻りできない段階で、そんな言葉を口にするのは、卑怯だし失礼だ。
何気ないつぶやきが、知らずに皆を白けさせたりしていることがあること、心せねば。
当たり前過ぎるまとめでつまらないけど、言葉の力は、プラスにもマイナスにも絶大だ。
心の言葉は、命をかける気にもさせることが出来るからね。
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